2025/09/16 09:16
NextFly
到着便合計: 10,547
前年同月比の変化: +23.49%
8月のキャセイパシフィック航空は、香港を目的地・乗り継ぎ拠点とする需要がビジネス・レジャー双方で底堅く、到着便の活動は堅調でした。前年同月比の増加は、長距離ネットワークの拡充に加え、夏休みピーク期のアジア域内需要の安定を反映しています。香港ハブでの接続性を強化し、幹線での市場シェアを守りつつ、堅調な地域路線には選択的に供給を上積みしました。
到着の準時率: 82.37%
準時率の変化: -2.22 パーセンテージポイント
欠航便数: 349
前年同月比(欠航): +98.30%
前年同月と比べると定時運航率はやや低下しました。珠江デルタ周辺の晩夏の天候や地域空域でのフロー管理により、当日の運航に変動が生じたためです。香港国際空港での地上ハンドリングと機材ローテーションはピーク時間帯に負荷が高まり、小規模な連鎖遅延が発生しました。これに対し同社は、ターンアラウンド管理の厳格化、いくつかの出発便の事前リタイミング、予備乗務員の追加配置によって、午後および夜間ウェーブの安定化を図りました。
香港国際空港は中核ハブとして機能し、欧州・北米からの長距離到着便と中国本土・東南アジア各地への短中距離出発便を波状バンクで接続しています。ロンドンやシンガポールなどプレミアム需要の高い路線で流動が強く、グレーターベイエリアからのトラフィックが地域バンクを下支えしました。夜間到着から朝の出発へつなぐ運用により、接続性と機材稼働を維持しています。
旅行者にとって、キャセイパシフィック航空は香港経由の信頼できる選択肢であり、接続性が高く、乱れ時の対応も明確です。雷雨の可能性がある日は、夕方のタイトな乗り継ぎに少し余裕を持つと安心でしょう。天候の平常化とダイヤ調整の定着により定時性は安定が見込まれ、ラウンジやデジタル振替動線の改善も段階的に進みます。秋のショルダー期に向け、同社はアジアの堅調路線で規律ある供給を維持し、長距離の一部市場は慎重に再構築して、信頼性と顧客体験のバランスを図ります。